料理の四面体 (中公文庫)

料理の四面体 (中公文庫)

料理の四面体 (中公文庫)

まず35歳ぐらいでこの作品を書いたことがすごい。
内容は、調理法の成り立ちが世界で共通しているといった点に注目して、調理器具は違えどもやっていることは同じであるというのが作者の意見。
ただやっぱり後半に従って、少しぐだぐだした展開なのは若いからか。
特に四面体の理論はもっと前半に持ってきてやるべきだったかなあと思う。
調理の過程に置いて、焼き加減、ゆで加減、揚げ加減の状態で決まるってことなんですが
素材を頂点として枝分かれ?するって理屈だなあ。そういう意味では4面以上の多面体じゃないかというのが個人的意見。これもでた当時読めれば面白かっただろうなあ。