犬を飼う (小学館文庫)

犬を飼う (小学館文庫)

犬を飼う (小学館文庫)

割りと評判だけ先行して、どうかなあと思ってましたが、本屋でふと目についたので買ってみました。動物を飼うってことは最後を看取るってことと同義だと常々思っていましたが改めてそう思います。でも、こういうのって感想が難しいなあ。
 そこにあるのは、ひとつの物語ではあるけどドラマがあるわけではなくて、かと言って共感を得て欲しいと願っているものでもなく、淡々とした生き物としての最後が描かれているわけで、単純に悲しいとかわかるとか命は大事だねなんて安っぽいものではないから、なおさら難しい。でもそうなんだよねって頷く自分がいる。